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松山 忠司 院長

TADASHI MATSUYAMA

「失ってしまった歯を取り戻したい」。患者様の願いに最先端の医療技術でお応えしていく

昭和大学歯学部卒業。同大学歯学部歯科補綴学を修了。1990年に『松山歯科医院』を開院(JR南武線「平間駅」より徒歩3分)。

松山 忠司 院長

松山 忠司 院長

松山歯科医院

川崎市中原区/上平間/平間駅

  • ●歯科
  • ●歯科口腔外科
  • ●小児歯科
  • ●矯正歯科
  • ●訪問歯科診療

偶然とも思える人との出会いが、今の道につながって

松山 忠司 院長

中学生の時、母の診療に付き添って歯科医院を訪れた際、先生から「退屈だろうから、これを見ときなさい」と渡されたのが、歯牙解剖の本でした。それまでの私は野球少年で、「歯医者は行くものじゃない」という風だったのですが、その本に出会ったことで人生が変わりました。先生にしてみれば、時間つぶしのつもりだったのだと思いますが、まったく、何がきっかけになるかわからないものですよね。そして、目指すものがその時期に見つかったことは、今にして思えば、大変幸運だったと思っています。
大学の4年生、5年生くらいの時期に臨床実習というものがあるのですが、そこで巡り会った補綴学の教授を師と仰ぎ、以来、教授が退官されるまでずっと教えを請うことになりました。
歯科の治療で、型を取るというものがありますよね。“歯の形がある”ものに対しては、何度型をとろうと同じものがとれることになります。ところが、歯がないものについては、形がないわけですから、それは容易なことではありません。印象材の練り方、圧力、硬さ。それによって毎回変わっていくわけです。いわば、ないところにものを作っていく技術。そのテクニックを学びたいと考えたんですね。これも幸運に感謝するところですけれど、先生とあの時期に出会わなかったら、今の私はなかったでしょう。
『松山歯科医院』は1990年に開院いたしました。実は、大学で診ていた患者さんから、「ここでやりなさい」といくつかテナントを紹介されていたのです。ところが、それはすべて青山ですとか、華やかなところばかりで、私が専門とする入れ歯の需要は少ないと予想されました。せっかくの申し出でしたけれど、自分の力が出せないのでは意味がないものですから、自力で場所を探し、ここにたどり着いた、ということなんですね。

義歯に特化した診療を提供

松山 忠司 院長

私が大学で臨床と研究に打ち込み、今もまた多くの患者さんが求めておいでになるのが、特殊義歯の1つである「コーヌステレスコープデンチャー」です。
噛む力は、咬合力と呼ばれます。咬合力は、歯がすべてある人と、そうでない人とでは一桁違うと言われています。一桁違うとは、簡単に言えば、具の大きさを10分の1にしないと歯がない人は食べることが出来ないということです。コーヌスデンチャーの特徴としては、その咬合力が通常の入れ歯の半分以上に及ぶことで、歯のある方に近づけることが可能な点です。ただし、この義歯を作るには、一定の条件が必要となり、術者にも熟練が要求されます。先ほどお話をしましたが、ないものを作るわけですから、銀歯の型をとるように簡単にはまいりません。それこそ、試行錯誤して技術を習得する必要がありますから、この義歯を扱える歯科医師は限られてくることになります。
通常の入れ歯も、作りっぱなしでは意味がありません。フレイルという現象をご存知でしょうか。ご高齢になると突然体に力が入らなくなる現象を言いますが、時にご自分で入れ歯を外せなくなることがあります。あるいは、脳梗塞で倒れ、片手しか使えなくなった場合、それで入れ歯が外せなくなることもあるでしょう。その1人ひとりのご事情を汲み、不自由なく入れ歯が使えるよう、絶えずカスタマイズしていく技術も、我々には求められるのです。

足を運べなくなった方のもとには、往診も

松山 忠司 院長

足腰が不自由になり、医院に足を運べなくなった方については、すべてお声がけし、往診にうかがわせていただいています。脳梗塞で倒れられた方など、どの程度の障害があるかをご自宅にうかがってお聞きし、その状態に合わせて義歯等のメンテナンスをしていくことになります。
当院で診てきた患者さんについては、100%恩返しをしないといけないと考えています。もう学会レベルで活躍するという年でもありませんし(笑)、私に残された使命は、このエリアにお住まいの歯のない方々をいかに助けるかということのみです。地域医療の枠の中で、私が出来得ることを誠実におこなってまいりたいと考えています。

「低賞感微」という言葉を胸に、これからも

私が歯科医師になった時に、知り合いから「低賞感微」というお言葉をいただきました。1つひとつを見ていきましょう。まず、「低」とは、医者はとかく威張りたがるものですから(苦笑)、低姿勢で患者さんに接していきなさいということ。次に「賞」ですが、我々は往往にして患者さんを戒めようとし、指導したがりますよね。そうではなく、患者さんの良いところを見出し、ほめてあげることが大切という意味です。それから、「感」は文字通り、すべてのことに感謝を忘れないということ。最後に残る「微」ですが、これには2つの意味があります。微笑という言葉にあるように、笑顔で患者さんに接しなさいというのが1つ。そしてもう1つが、日々努力し、目標に向かって進みなさい、という意味だと解釈しています。
当院は厚生労働省の研修医指定医療機関となっています。私ともう1人、指導医の資格を持った先生がおり、補綴を学びたい若い先生方がこちらに研修に来ることになります。彼らや彼女らは、ここで技術を学び、大学に戻ってから補綴科や高齢者歯科の分野に進んでいきます。ここから巣立った歯科医師は、のべ100人以上になるでしょうか。そのすべての方に「低賞感微」という言葉を差し上げています。私もそうですが、医療に関わるものとして、この言葉を念頭において診療に臨むことはとても大切なことだと思っています。

これから受診される患者さんへ

医院の規模としては大きいとは言えませんけれど、当院のスタッフはすべて歯科衛生士の資格を有しています。私どもは補綴を中心とした診療を手がけておりますが、もう1つの柱としてあるのが、予防です。そしてこれを為すには、スタッフの力によるところが大きいのです。歯を失って困っている方の少しでもお役に立ち、お口の環境をいつまでも良い状態で保っていけるよう、一丸となってサポートしていければと思っています。

※上記記事は2019年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

松山 忠司 院長 MEMO

  • 出身地:宮崎県
  • 趣味・特技:ゴルフ、マラソン
  • よく手にとる本:歯科関連書籍
  • 座右の銘:「低賞感微」
  • 好きな音楽:オールジャンル
  • 好きな場所:「ひたすら田舎」

グラフで見る『松山 忠司 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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